フェリー乗り場や防波堤、海中トンネルなど、
海にまつわる施設を製作・架設しています。
これまで培ってきた造船技術を活かし、
海に浮かべたり沈めたりする構造物を製作し、建設しています。
浮桟橋
浮桟橋とは、海上・水面上に浮体を浮かべ、岸壁または護岸と連絡橋を介して接続し、フェリーや漁船などを係留する構造物です。
浮体構造は、RCハイブリッド製、鋼製の浮桟橋を得意としています。
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RCハイブリッド製 浮体内面を鋼板で構成し、外面を鉄筋コンクリート(RC)で覆った合成版構造。水密性、耐腐食性が高い構造です。
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鋼製 製作、補修が容易な構造。軽量のため、動揺も大きい。耐腐食性を高めるためには重防食塗装を施します。
浮消波堤
浮消波堤とは、消波機能を有する浮体により、入射する波のエネルギーを軽減(反射、攪乱、吸収)させて、漁場や港湾内の静穏化を図るための構造物です。
浮消波堤の形式選定は、箱型、動揺制御型、内部水流振動型などあり、消波の対象となる波浪(消波対象波)に対して、所定の静穏度が得られるよう、形状・寸法と形式を決定します。
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箱型(浮防波堤) -
動揺制御型 -
内部水流振動型
ケーソン
ケーソンとは、岸壁、護岸、防波堤等の大型の箱体構造物です。当社では、ハイブリッドケーソン、鋼製ケーソンの製作を行っています。
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ハイブリッドケーソン 鋼・コンクリート合成版、SRC部材あるいは鋼部材からなるケーソン。ハイブリッドケーソンは、従来のRCケーソンに比べてフーチングを大きくできます。
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鋼製ケーソン 鋼部材からなるケーソン。埋立工事の中仕切り護岸などで用いられます。底版はSRC部材(鉄筋コンクリート中に鉄骨を有する部材)または鋼部材が用いられます。
ジャケット
ジャケットとは、工場製作された鋼管トラス構造物を鋼管杭で海底に固定する構造物です。
当社では、鋼管トラス構造物の製作を行っています。
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製作 -
設置状況
沈埋函
沈埋函は、海底トンネルを作るために使用する巨大な函型構造物です。
沈埋トンネルは、ドック等で製作した鋼殻およびコンクリート構造の沈埋函を海底に掘った溝(トレンチ)に沈めて接続し、土を被せた海底トンネルです。
沈埋トンネル工法の特徴
- 土被りが1.5mから2.0m程度であり、アプローチ距離が短く、トンネル総延長を短くすることが可能です。
- 大きな地盤支持力を必要としないため、軟弱地盤に対する適応度が高くなります。
- 沈埋函の製作と地盤の掘削が平行して可能なため工期を短縮することができます。
沈埋函の構造形式
沈埋函の構造は、鋼板およびコンクリートで構成される合成構造が一般的です。
鋼板と鉄筋を併用したオープンサンドイッチ式と両面とも鋼板を用いたフルサンドイッチ式があります。
鋼殻の製作とコンクリート打設をドック内で行うことにより短期間で沈埋函を製作することが可能です。
