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館高架橋

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01 R2国道20号八王子南BP館高架橋上部その6工事
館高架橋

交通量の多い幹線道路への高架橋の設置。
時間的な制約に合わせ工法を変更し、安全に留意しながら取り組んだ記録です。

OVERVIEW

八王子市域の交通混雑の緩和や交通安全の確保を目的として整備される国道20号線八王子南バイパスの整備事業のうち、館高架橋上部その6工事として、当社単独受注となった工事です。町田街道の医療センター入口交差点に位置し、交通量の多い幹線道路であるため、通行車両への配慮や事項防止対策が最重要であり、時間的な制約もある中で進められました。

KEY POINT
八王子南バイパスについて

国道20号八王子南バイパス事業は、八王子市域の東西約9.6kmをつなぐ計画の幹線道路です。交通混雑の緩和や交通安全の確保、行動範囲の拡大や移動時間の短縮などを目的として整備が続けられています。館高架橋(本線橋)は八王子市館町に位置する橋長110.5m、幅員7.75m(上下線)の鋼3径間連続合成床版細幅箱桁橋となっています。

KEY POINT
5時間の作業時間

架橋ポイントとなった都道47号(町田街道)は、地域の生活を支える幹線道路であり、長期間の通行止めが不可能という条件での架橋でした。認められた時間は深夜から早朝の5時間のみ。そのため、一般的な送り出し架設工法ではなく、あらかじめ架設地点以外で組み立てた橋体を多軸式特殊台車で運搬する工法へと変更しています。

プロジェクトのキーマン
現場代理人I

このプロジェクトに
かけた想い

与えられたリミットは5時間
都道47号(町田街道)を跨ぐ、本橋梁の中央径間は支間長53mです。発注当初に設計されていた架設工法は特殊台車を伴う送出し工法でしたが、警視庁との協議の結果、都道47号の通行止めを許された時間は深夜0時から午前5時まで。5時間で送出し架設を完了させることは不可能と判断し、発注者との協議を重ね、特殊台車による一括架設工法へと変更しました。地組立長さ約70m、鋼重約260tの橋梁を地域住民と環境に配慮しながら、短時間で架設することは困難を極めることが予想されました。

当時の苦労

入念なシミュレーションを繰り返す
5時間というタイムリミットの中では、施工不備によるタイムロスは許されません。現場の仲間達とシミュレーションを繰り返し、不安要素を1つひとつ丁寧に取り除き当日を迎えました。開始時間を皮切りに通行止め、大型迂回路整備に約60名の誘導員を要し現場を封鎖、特殊台車走行路を保護するため鉄板を敷き、走行目印ラインを設置して特殊台車による運搬を開始。小さなトラブルは発生しましたが、苦労したシミュレーションの甲斐あって、決定的なタイムロスは発生しませんでした。

完成を迎えて

当時の苦労と仲間の顔を思い出す
上下線それぞれの一括架設を4時30分までに完了し、仲間とハイタッチしたことを覚えています。若手社員もこの架設に従事していたのですが、最初は輪の外から覗いていた印象でしたが、2回目の架設では大きな声を出してチームを引っ張る姿があり頼もしく感じました。発注者へ引渡した後、趣昧のバイクで館高架橋をくぐり抜けました。「ここでアイツがやらかしたな」とか「ここは辛かったな」など、成功の思い出よりも苦労や仲問の顔を思い出しました。館高架橋の施工は発注者より優良工事として表彰され、携われたことが自慢の橋梁となりました。

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