プロジェクトストーリー

気仙沼湾横断橋

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02 国道45号気仙沼湾横断橋小々汐地区上部工事
気仙沼湾横断橋

東日本大震災からの復興事業のリーディングプロジェクトとなった、
東北地方で最大帳を誇る鋼斜張橋の架橋工事です。

OVERVIEW

本事業は、三陸沿岸道路の一部を構成する気仙沼湾横断橋の建設作業です。三陸沿岸道路の総延長359㎞の中で、唯一海上を横断する区間となります。気仙沼湾横断橋は橋長680mの鋼3径間連続斜張橋であり、主塔は海面からの高さ115m、主塔と主塔の間(支間長)は360mの長さを持っており、東北地方で最大の鋼斜張橋であり、日本国内でも14番目の長さを誇ります。

KEY POINT
三陸沿岸道路について

三陸沿岸道路は、仙台市から八戸市までを結ぶ延長359kmの自動車専用道路で「復興道路」として位置づけられており、東日本大震災からの復興に向けたリーディングプロジェクトです。三陸沿岸道路の整備により、所要時間短縮のほか、救急医療施設への搬送時間短縮や災害時の緊急支援物資等の確実な輸送路確保などの整備効果が期待されています。

KEY POINT
海上での高難度作業

ほとんどの架設が海上であることから、特殊な建設機械や設備を多く使用しています。3000tの重量を吊るすことが可能な起重機船「富士」や、100mを超える高さを持つタワークレーン、ケーブルを設置するための装置等を駆使し、ミリ単位の精度で施工を進めました。海上かつ、高所での作業でもあることから、安全にも細心の注意を払っています。

プロジェクトのキーマン
現場代理人E

このプロジェクトに
かけた想い

震災から10年の節目を飾った事業
私たちの目標は無事故・無災害での工事完了と、震災から10年目の節目となる令和2年度内に宮城県内の三陸沿岸道路を開通させることでした。斜張橋という特殊構造物を海上で架設するという難易度の高いプロジェクトゆえに、その遂行に当たっては様々な問題の解決が必要となりました。しかし、私たちは構造条件や施工条件を踏まえた詳細な設計や架設検討を事前に行い、関係者全員が一丸となって施工を進めた結果、目標を達成することができました。

当時の苦労

天候や遅延の影響をチームワークで回復
架設地点が海上であることから、気象や海象条件による遅延や、一般航行船舶に対する安全確保といった課題に直面しました。
主塔の大ブロック架設では、荒天により輸送が遅れ、結果的に架設工程が3週間遅延し、さらに主桁の架設で使用する大型起重機船も、同じく荒天の影響で到着が3週間遅延となりました。これらにより、主桁の架設は6週間遅れてスタートとなり、工程の回復に追われることとなりました。
また、一般航行船舶に対する安全確保のため、架設ステップごとに航路幅員を変更し、工事海域を設定しながら作業を進める必要がありました。さらに、工事用船舶が頻繁に航路を横断するため、漁業関係者や海上輸送関係者、周辺工事関係者などの海域利用者に対する安全対策の立案とその実施が求められ、海域利用者ごとの対応を実施しました。

完成を迎えて

感謝の言葉に誓う、新たな決意
このプロジェクトを通じて、私たちは東北地方に甚大な被害を及ぼした東日本大震災の復興に貢献できたことを深く誇りに思います。また、地域住民の方々から感謝の言葉を頂いたことは、私たちの努力が報われた瞬間であり、これからもこの経験を胸に、更なる挑戦を続けていく決意を新たにしました。

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