起振機を用いた振動特性の計測技術
風や地震時の振動に対する橋梁の安全性を確認するためには、橋梁の振動特性を正確に把握しておく必要があります。
常時微動や車両落下試験で生じる振動は、計測は容易ですが振幅が小さく、振動特性を正確に把握できないため、新しい橋梁形式を採用する場合には、大振幅下での振動特性を確認する必要があります。
最近では、コンパクト断面橋梁やケーブル系橋梁において大振幅下での振動特性を評価するために、当社所有の大型起振機を用いて検証実験を行いました。
起振機・計測システム設置状況
大型起振機を用いた振動実験
側面図

主塔断面図

主桁断面図

起振機設置状況
起振機諸元
駆動方式 | 不平衝重錘型(往復動式) |
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ACサーボモーター駆動 | |
最大加振出力 | 2,000tf・cm |
最大加振力 | 12tf |
加振方向 | 鉛直方向 |
ウェイト重量 | 10tf |
最大ストローク | ±60cm |
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加振周波数 | 0〜1Hz |
加振波形 | 正弦波、任意不規則波 |
本体重量 | 27ton |
概略寸法 | 3,800×2、500×5、133mm |